キナバル山

キナバル山登山への道① 基礎知識編

海外登山に興味はありますか?
近くの海外で登頂の喜びを味わいたい方に、キナバル山登山がおすすめです。

2017年9月28–29日にマレーシア最高峰・キナバル山に登頂してきました。
キナバル山は海外登山デビューとしてもおすすめの山です。

今回は、マレーシア最高峰・キナバル山登山の情報第一弾をお届けします。

 

キナバル山はどんな山?

 

ボルネオ島北部にあるマレーシア最高峰の山

標高が4,095.2 mあって、富士山(標高3,776 m)をはじめとする日本のどの山よりも高い山です。ユネスコの世界自然遺産に登録されています。(富士山は世界文化遺産)
ボルネオ島の中心都市で、国際空港のあるコタキナバルから車で2時間程度とアクセスも比較的良好です。

高山病の心配がありますが、思ったよりも何ともありませんでした。赤道近くにあるので、高所の空気が比較的濃かったのもあるかもしれません。(遠心力の影響)

難しい技術は不要

登山道はかなり整備されています。森林限界が超えて岩場になるとロープが設置されています。実際にロープが必要な箇所はわずかで、非常に登りやすいです。
また、こまめにシェルターが設置されています。だいたい1時間おきくらいに設置されているので休憩の目安になります。また、500 mごとに地点の標高と距離が書かれた立て看板があるので、どこまで進んだかとても分かりやすいです。

変化に富んだ景色や植生

登りはじめはジャングル、森林限界からは岩場です。特に山頂付近は大きな一枚岩のような景色が広がります。
植生も豊かで、キナバルバルサムというキナバル山の固有種、食虫植物のウツボカズラなどが生えています。また、ボルネオ島固有のリス(ボルネオカオナガリス)がいます。シェルターで休憩しているとリスが大量に寄ってきて楽しいのですが、そのうち見飽きてきます(笑)

オプションのアクティビティ「ヴィア・フェラータ」

ヴィア・フェラータというバリエーションルートを通ることができます。

ヴィア・フェラータとは、一般の登山道とは別に、岸壁へのアクセスを比較的容易にするためにケーブルやハシゴなどを設置して造られたルートです。日本では、三重・滋賀県境の御在所岳にあるようです(行ったことはありませんが)

キナバル山には、ロング・コースとショート・コースがあって、いずれも前日に開催されるブリーフィングに参加しないと通れません。また、悪天候の場合も閉鎖されます。

ハーネスやカラビナも貸してくれるので挑戦は簡単ですが、結構スリルがあって怖いです。揺れるハシゴとか…

たくさんのピークがある

キナバル山にはたくさんのピークがあります。

ロウズ・ピーク、セント・アンドリュース・ピーク、ビクトリア・ピーク、アレクサンドラ・ピーク、オヤユビイウ・ピーク、セント・ジョンズ・ピーク、ドンキー・イアーズ・ピーク、アグリー・シスターズ・ピーク、マッシュルーム・ピーク、トゥンク・アブドゥル・ラーマン・ピーク、キング・エドワード・ピーク、キング・ジョージ・ピーク、

などなど。

多すぎですね(笑)
一般的なのはロウズ・ピークのみで、他のピークに挑戦するのは相当難しいようです。

 

キナバル山登山の準備①

ベストシーズンは?

気温は、熱帯なので年間を通じてほぼ一定です。なので、降水量が問題になります。
コタキナバルの降水量が下のグラフです。

1~4月が雨が少なく、10~11月が雨が多いです。

ですので、1~4月に計画するのがよいかと思いますが、どの月でもそこそこ雨が降るので、あまり気にしなくてもいいかもしれません。

僕も9月に行きましたが、登頂はできました。(下山で大変なスコールに遭ったのですが(笑))

日程

登山行程は1泊2日が一般的です。

前日までにコタキナバルに着いておいて、1日目に車で登山口まで移動し、中腹の山小屋まで登って宿泊、2日目に山頂アタックして下山する流れです。

ツアーの申し込み

キナバル山では、ガイドをつけることが義務となっています。登山口で申し込んでもよいですが、1日の入山者数が決まっているので、事前に予約をしておくのが確実です。

今回は、ボルネオ専門の旅行会社「ユーツアー」に連絡し、日時の希望や人数、ヴィア・フェラータ参加の意思の有無などを伝え、ツアーを手配してもらいました。(友達がやってくれたのですが(笑))
海外旅行保険の相談にものってくれました。今回はヴィア・フェラータに参加したので、山岳登はんなどの激しいアクティビティー用のオプションをつけてもらいました。

他にも、例えばHISがキナバル山登頂のツアーを催しています。日程が固定されますが、ツアー参加者同士の交流がしたい、英語が不安、などある方にはよいかと思います。

 

まとめ

・キナバル山は初の海外登山おすすめの山、標高4000 m超えに挑戦できる。

・一般登山道の他に「ヴィア・フェラータ」を楽しむこともできる。

・1日の入山者数が決まっているので、事前にツアー申し込みが確実。