キリマンジャロ

キリマンジャロ登山への道③ 行程編:マチャメルート前日と1日目

ここからは実際に僕が歩いた、キリマンジャロ・マチャメルートの行程を具体的に追っていきます。

登山前日

本格的な登山の行程に入る前に、前日の流れを少し押さえておきましょう。

 

キリマンジャロ国際空港へ到着

キリマンジャロ登山の拠点の空港はキリマンジャロ国際空港で、タンザニアのアルーシャというところにあります。

タンザニア国内線のほか、ナイロビやアディスアベバ(エチオピア)、フランクフルトやアムステルダム、ドーハ(カタール)などの国際線が飛んでいます。

今回はカタール航空を利用し、ドーハから入りました。

空港では、アライバルビザ(US$ 50)を申請します。日本で事前に申請することもできますが、現地の空港窓口で発行するほうが手間もかからず簡単です。

 

無事、ビザの発行・入国審査・荷物受け取りを済ませて空港を出ると、ツアー会社の人が迎えにきてくれていました。

 

彼らの送迎でキリマンジャロ登山の拠点の町・モシ(Moshi)に行って泊まり、翌日から登山開始です。

途中、日本の中古車も走っていました(笑)

 

拠点の町・モシでの準備

今回は、ツアー会社が事前にアレンジしてくれていた、モシのパナマ・ホテル(Panama Hotel)で登山の前日、下山の当日を過ごしました。

ホテル概要

【ホテル名】パナマ・ホテル(Panama Hotel)

【住所】Market St, Moshi, Tanzania

【特徴】市街地にあって飲食や買い物に便利、ホテル内にレストランあり、シャワーはチョロチョロとしか出ない、Wi-Fiはあるが遅い、スタッフはフレンドリー。(モシの宿はここにしか泊まったことがないので他の宿と比較してどうなのかはわかりません)

 

ホテルに着いて一息ついた後は、ツアーの料金を払います。

今回はチップ込みで予算を組んでもらっているので、ツアー代金(国立公園入園料はゲートでカード払いにしたので除く)とチップを米ドルの現金で払います。ここで手持ちしていた一人1000ドル以上のお金を管理する必要がなくなるので少しホッとします(笑)

ちなみに、詳しい費用のお話は他の記事でします。

 

それが終わると、ガイドによる装備チェックです。

自分の荷物をベッドに広げ、一つ一つ確認していきます。「これがトレッキングポールで〜、これがザックで〜、」と一つずつ見ていき、ガイドにOKをもらいます。

 

キリマンジャロの持ち物に関する記事はこちら↓

キリマンジャロ登山への道② 持ち物編キリマンジャロ登山記事第一弾では、キリマンジャロがどんな山か、登山ツアーはどのようなものなのか、どういうルートがあるのか、などについてご...

最後にガイドと翌日の集合時刻の確認をしたら、この日の打ち合わせは終了です。

この日のガイドのアドバイス「Kilimanjaro is easy!」(笑)

結果、もちろんEasyではありませんでしたが(笑)

高山病さえうまく乗り切れば確かにEasyなのかもしれません…

 

スーパーで水を買ったり、ホテルで夕食を食べたりして就寝までを過ごします。

 

夕食のときには、現地の「キリマンジャロビール」を飲みました。

ホテルで1瓶US$ 2、スーパーで買うと1瓶US$ 1程度です。(タンザニア国内は米ドルが流通しています。ただし、お釣りはタンザニアシリングで出てきます。

 

 

登山1日目

 

モシ市街→マチャメゲート

我々は7時に起きて、ホテルで朝食を摂りました。

朝9:00、ホテル出発

モシの町中からマチャメルートの登山口、マチャメゲートまでは車で1時間程度です。

途中、水や行動食、電池などを買うためにスーパーに寄ってくれました。(事前に用意していたため、ほとんど買うものはありませんでしたが)

 

マチャメゲートの手前には村(マチャメヴィレッジ)があります。バナナやコーヒーなどが育ててありました。

寄り道しながらマチャメゲート(標高1,800 m)に到着すると、キリマンジャロ国立公園の入場料を払い、登山者の登録をします

そして、ガイドから1.5 Lの水とランチボックスを受け取ります

水はペットボトルに入っていましたが、キリマンジャロ登山道ではペットボトルの持ち込みが禁止なので、ビニール製の水筒(プラティパス)に移しました。

ランチボックスは縦横約20 cm四方のダンボール箱。デイパックに入れるのに難儀しました(笑)翌日以降のランチはビニール袋の中に入っていたので問題ありませんでしたが。

 

我々は道中でランチを食べましたが、ゲートで食べるグループもいました。その場合、食べ終わったランチボックスを放置しているとサルが寄ってくるので要注意です(笑)

ネコも何匹かいました。

 

手続きやポーターの準備に時間を要し、12:30マチャメゲートから登山開始です。

 

マチャメゲート→マチャメキャンプ

この日の行程は約1,000 mアップ。よく整備されたなだらかな道で、途中昼食休憩も挟みながら4時間半程度でした。

 

日本では登山中のあいさつは「こんにちは」ですが、キリマンジャロでは”Jambo!(ジャンボ)”とあいさつしましょう。

 

道中では、ガイドがキリマンジャロの歌を教えてくれました。

Jambo, Jambo bwana, Habari gani, Nzuri sana, Wageni, Mwakaribishwa, Kilimanjaro, Hakuna matata

 

17:30に1日目のキャンプ地・マチャメキャンプ(標高2,835 m)に到着すると、すでにポーターがテントを張ってくれていました。

テントはかなり立派なもので、テーブルを置いて食事が摂れるほどの大きな前室がありました。これを標高5,000 m近くまで運ぶポーターってすごい…

夕食の前にポップコーンとビスケット、紅茶を出してくれて、18:00から夕食でした。

スープのようなものはキュウリのスープです。コショウが効いていてなかなか美味でした。

夕食を終えた頃にはすっかり暗くなり、気温もぐっと下がりました。ロウソクをつけてくれました。

星がきれいです。星空の撮影をしたい人は三脚を持っていきましょう。

 

21:00に就寝。ちなみにスワヒリ語でおやすみなさいは“Lala salama.(ララサラーマ)”です。

 

次回は登山2日目以降の行程をお届けします。