キリマンジャロ

キリマンジャロ登山への道④ マチャメルート3日目・4日目

前回は、マチャメルート2日目の模様をお伝えしました。

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キリマンジャロ登山への道④ マチャメルート2日目前回はキリマンジャロ・マチャメルート登山前日と1日目の模様をお伝えしました。 記事はこちら↓ https://outdoor-z...

今回は、マチャメルート3日目・4日目の模様をお伝えします。

登山3日目

シラ・キャンプ→バランコ・キャンプ

標高3,750mシラ・キャンプ(Shira camp)から、4,637mラヴァ・タワー・キャンプ(Lava Tower Camp)に一度標高を上げ、また下って3,976mバランコ・キャンプ(Baranko Camp)まで歩く行程です。

ついに富士山の標高(3,776m)を超えます!

まずは朝食。いつもはテントの前室で食事をするのですが、よく晴れていたのでテーブルを外に出しての食事になりました。おしゃれ!

 

朝のSpO2を測ってみると97、出発時の血中酸素濃度は問題なさそうです。

朝8時50分、シラ・キャンプを出発。

1時間ほどで曇りはじめてしまいました。

この日は歩いているうちに、高山病の症状が出てきました。

歩くのがだんだん遅くなってきて、頭痛の症状も出てきました。

頭痛の程度には波があり、痛みが落ち着くときもあれば、耐えられないほど痛いときもありました。

マチャメルートの5泊6日の行程の中で、最もひどい頭痛が来たのもこの日でした。

本来、ラヴァ・タワー・キャンプまで登って下る行程でしたが、症状がひどいため、ガイド判断でラヴァ・タワー・キャンプをトラバースするルートへ。

ここから今日のキャンプ地まで、残りの2人とは分かれて行動。

途中、ランチを食べましたが、ランチ後、激しい嘔吐。

フラつきや、視野が狭くなる感覚もありました。

ダイアモックス半錠とバファリンAを2錠服用し、とにかくキャンプ地まで歩きます。

  

15:20、何とかバランコ・キャンプに到着。

着いたらすぐに、高山病にいいと言ってレモン入りの紅茶を出してくれました。

ポップコーンと一緒に。

1時間後、夕食。野菜のスープをかけたペンネと、パンプキン・スープ。

  

19:00頃就寝。就寝前のSpO2は85、少し低下傾向です。

ガイドが体調のことを気にかけてくれて、

「明日のことは考えるな、よく眠り、よく食べ、よく飲み(水分補給)、girlfriendのことだけ考えるんだ」

と励ましてくれました。後のことは考えない、ということは終始言っていました。

朝4:00頃トイレに起きたら、星がきれいでした。

 

登山4日目

そしてマチャメルート4日目。

バランコ・キャンプ→バラフ・キャンプ

標高3,976mバランコ・キャンプ(Baranko camp)から、3,995mカランガ・キャンプ(Karanga Camp)を経て、4,673mバラフ・キャンプ(Barafu Camp)まで歩く行程です。

岩が多く、アップダウンも多く、標高も高いのできつい行程です。

6:00起床

天気は晴れ。

朝食を食べて、

8:00頃出発。いきなり岩壁が立ちはだかります。

この岩を大きな荷物を頭に載せて難なく登っていくポーターたちがすごいです。

登ったら景色がいい。

と思ったらまた曇ってきました。

ここからカランガ・キャンプまでは、いったん谷を下りてまた上っていきます

きつかったけどコースタイムも余裕がなかったし、ここは頑張ってペースを上げてしまいました。

中継地点のカランガ・キャンプ到着。

ランチをここで食べて、さらに進みます。このあたりはほとんど植生がありません。

SpO2は68〜72くらい。結構危険。このままの状態が続けば、下山させられる可能性もあります。

バラフ・キャンプへラスト・スパート。最後に少しきつめの登りがあります。

ほとんど両腕を抱え上げられながら登りました。

 

バラフ・キャンプ到着。頂上アタックの拠点です。

時刻は17:00。翌朝は深夜出発なのであまり余裕がありません。

夕食を食べて、19:00就寝。

ここまで標高が上がってくると氷点下まで冷え込んでもおかしくないので、

スリー・シーズン用の寝袋を2枚重ね、持ってきたあらゆる衣類を着込み、

手袋や靴下を着用して寝ました。

 

そして、23:00には起床。

登山5日目、ついに頂上アタックです。